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PFAS汚染!浄水器以外の対策は何か?そのコストは?

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今まで、PFAS汚染についていろいろ記事を書いてきました。

PFASってなに?多摩地域で汚染が問題になっているのはなぜ?どんな性質があるの?
PFAS汚染!PFOSとかPFOAってどんな物質?読み方も!
PFAS汚染!どこがどのくらい汚染されているの?基準値との比較!

そして、浄水器によるPFASの除去能力についても記事にしています。

浄水器クリンスイのPFAS除去能力は?浄水器のタイプも紹介!
浄水器トレビーノのPFAS除去能力は?カートリッジ構造とそれ以外の有害物質除去能力も!
浄水器パナソニックのPFAS除去能力は?浄水器のタイプとカートリッジは?
ブリタ浄水器のPFAS除去能力は?浄水器のタイプとフィルターは?
タカギ浄水器のPFAS除去能力は?浄水器のタイプとカートリッジは?
メイスイ浄水器のPFAS除去能力は?浄水器のタイプとカートリッジは?
リクシル浄水器のPFAS除去能力は?浄水器のタイプとカートリッジは?
TOTO浄水器のPFAS除去能力は?浄水器のタイプとカートリッジは?
浄水器シーガルフォーのPFAS除去能力は?浄水器のタイプとカートリッジは?

では、飲料水のPFAS汚染に対する対策は、浄水器以外にないのでしょうか?それ以外の方法として何があるのか?

また、浄水器も含めPFAS汚染に対する対策の方法のコストはどのくらいか調べてみました。

コスト計算に関しては、もちろん使用条件に依存するのですが、今回は1日10L、つまり月間300Lの浄水を使うと仮定して計算してあります。

もう一つの仮定として、1日3L、飲料用及び飲料を作る場合のみ使用する場合(単にほぼ3/10の値段になるだけですが)の値段も併記します。

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ペットボトルの水を買う

もっともすぐ思いつくPFAS汚染を回避する方法として、ペットボトルなどしっかり浄化されているであろう、水を買うことが考えられます。

直感的に言ってもコストは高そうですね。

でも、PFAS汚染に関して言えば、回避できそうです。

ただ、天然水を汲んでゴミなどを除くフィルターだけ通してそのままボトル詰めしているような場合(そんなメーカーがあるのかどうか知らないのですが)、その水がPFAS汚染されているかどうかはわかりません。

天然水とうたって販売している水のような場合、実際には、PFASで汚染されているかどうかは、測ってみないと分かりません。今や、PFASは世界中のどこにでも存在すると言っていいからです。

元の水が、何万年も前に降った雨が地層を浸透して湧き出ていた水だとしても、その後の処理が悪ければ汚染される可能性は0ではありません(まあ、普通は無いと思いますが)。

ようは、そのようなものは外気に触れずに処理されたものであることを確認しましょうということです。

それに、PETボトルの水のPFAS試験がやられているのかどうか管理人は知りません。

通常の小売価格で、550mlのペットボトルの水は、130円(この記事を書いている時点)くらいですかね。1Lあたりだと、235円程度です。

ネットで2Lのペットボトルでまとめて買うと、1Lあたり65円程度まで安くなります。大量買いするともっと安くなるかもしれません。

300Lだと19,500円/月ということになります。

それでも、日常使いするにはお高いですね。

一方、1日3Lの場合は、5,850円/月となりますので、

飲料用および飲料を家で作る際の置き換えのみであれば可能性は、ありそうです。

PR 1Lあたり65円の天然水

ウォーターサーバー(水道水浄水型)を導入する

これは、今まで紹介してきた浄水器と同様、水道水をカートリッジを通して浄化し、更にサーバー機能持った装置が接続されているものです。

いくつも会社から、ウォーターサーバー(水道水浄水型)が販売されています。

これらのウォーターサーバーは、水道水をためておくタンクがあります。そこまでは、水道水を持って行って足さなければなりません。

ですがそうしておけば、いつでも浄化された水とお湯が出てくる構造になっています。

このタイプを使う場合は、使用している水道水や地下水(井戸水)がPFASに汚染されている可能性は0ではないですから、その浄化能力が気になるところです。

いくつかの会社のHPを調べ、浄水器と同様試験結果が報告されているか調べてみました。

ウォータースタンド株式会社は、そのHPにニュースとして2023.7.26付で
有機フッ素化合物(PFOS及びPFOA)除去試験結果のお知らせ
を発表しています。

富士山の銘水株式会社の浄水型サーバーエブリィフレシャスのHPでは、その特徴のページに浄水カートリッジの除去物質にPFOS及びPFOAが記載されています。

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株式会社コスモライフの浄水型サーバーハミングウォーターのHPには、除去物質の詳細(除去物質詳細はこちらの+ボタンをクリックすると展開します)が書かれていて、その他自社による試験結果の部分に有機フッ素化合物 が書かれています。

更に有機フッ素化合物PFAS(ピーファス)とはというページもあり、PFAS(ピーファス)についても比較的詳しく解説されています。
だけどここには、かなり微妙な表現があります。”有機フッ素化合物もjis規格に基づいた試験で除去できることを確認”とありますが、有機フッ素化合物は、JIS S 3201:2019 家庭用浄水器試験方法の対象物ではありません。まあ、些細なことですけど。

株式会社ナックが展開する浄水型サーバー プティオ(putio)のHPでは、除去物質についての情報はなにも載っていません。

以上のように、水道水浄水型のサーバーは、カートリッジを大きくできる特性があるため、有害物質の除去能力は高いのが一般的です。

一応、除去できるかどうか確認して使いましょう。

次にコスト的な問題はどうでしょうか?

大体、水道水浄水型の利用料は、月3,300円(税込)というのが相場のようです。浄水能力は、そのカートリッジがどのくらいの水道水を浄化できるかで決まります。
もちろん月にどの程度の水を使用するかによっても異なります。

上で見てきた中でハミングウォーターのものは、6カ月毎のカートリッジ交換で1800Lの浄水生成に対応しているので、300L/月に対応しています。

今回はこれを例にしてみましょう。

ウォーターサーバー(水道水浄水型)は、月額の利用料3,300円のほかに、電気代475円/月と水道代60円/月(1L当たり0.2円で計算)がかかります。

従って、約4,000円/月程度の費用が掛かることになります。

ウォーターサーバー(水道水浄水型)は、1日3Lいう場合であっても、月額利用料は変わらないので、約4,000円/月となります。

ウォーターサーバー(宅配式)を導入する

もちろん、ウォーターサーバー(宅配式)を導入すると言いう手もあります。

こちらは、色々な場所から採取した天然の水を宅配するというものです。実際にこれらの水がどのような成分を持っているのかは、分析されているとは思いますが、どんな不純物があるのか公開されていない場合も多いようです。

このような事から、ウォーターサーバー(宅配式)にRO水を用いるクリクラのようなメーカーも存在します。

天然のフィルターを通した各種水源や海洋深層水などいろいろな水はあるものの、基本的には1ボトル(容量もまちまち)いくらという販売形式が取られます。

サーバーのレンタル料、および水の配送料は、水をある程度利用すれば無料の場合が多いです。

では、こういった宅配式の費用はいかほどになるのでしょうか?

今回は、フレシャスクリクラを例に見てみましょう。

フレシャスは、天然水のウォーターサーバーです。サーバーレンタル代は、月3本以上のボトルを買えば無料になります。

富士の天然水ウォーターサーバー【フレシャス】

ボトルの代金は、1本9.3L当たり、1,672円(税込)です。1L当たり約162円だそうですのでペットボトルの水より高い計算になります。

電気代を500円程度と仮定して、これで300Lを賄おうとすると、約54,000円/月というとんでもない値段になります。

1日に3Lの使用の場合であっても、ボトル10本が必要ですので、16,720円+電気代ということになります。

一方のクリクラですが、こちらはRO水を配送するレンタルサーバーです。サーバー代や配送料は無料です。

ボトルの代金は、1本12Lのボトルが、1,590円(税込)です。1L当たり約133円となります。

電気代を500円程度と仮定して、これで300Lを賄おうとすると、こちらも約40,000円/月というとんでもない値段になります。

1日3Lの場合でも、約12,000円+電気代ということになります。

すなわち、飲む水や飲料を作ることだけを考えれば、PFASフリーに関して宅配型のサーバーも選択肢に入るかもしれません。

しかしPFASの浄化という観点だけから見れば宅配型のサーバーはほとんど選択肢になりえません。

宅配型のサーバーの利点は、別のところに求めるべきでしょう。

まとめ

浄水器以外のPFAS汚染への対策を考えてみました。

対応方法は以下の三つです

  • PETボトルの水を使用
  • ウォーターサーバー(水道水浄水型)
  • ウォーターサーバー(宅配式)

1日10Lの台所使用と1日3Lの飲料用使用を考えてみましたが、コスト的に最も不利なのがウォーターサーバー(宅配式)、次にPETボトルの水を使用、最も有利なのがウォーターサーバー(水道水浄水型)でした。

これらの三つのやり方は、それぞれPFAS汚染への対策だけではない別の利点や欠点が存在します。

今まで紹介してきた浄水器も含め、自らのライフスタイルに最も合った選択をすべきだと思います。

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