今まで、PFAS汚染とその除去に関して、いくつかの記事を書いてきました。
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PFAS汚染!浄水器で除去できるのか?メーカーの試験結果も!
今回は、住宅用設備でおなじみのリクシルの浄水器についてPFAS除去能力、カートリッジ構造とそれ以外の有害物質除去能力も調べましたので浄水器選びの参考にしてください。
早速見ていきましょう。浄水器説明のためにHPやWEBカタログから画像を引用しています。
他のメーカーの浄水器の記事も書きました。
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リクシル浄水器のタイプは?
リクシル(LIXIL)のHPを見てもリクシルは広範囲の住宅用設備を製造販売しているため、浄水器の部分をすぐに見つけることができません。
トップページの右上にある、🔍サイト内検索に「浄水器」と打ち込んでどういうものがあるのか探すことになります。
調べてみると、リクシルは、ビルトイン浄水器と蛇口一体型(リクシルではオールインワン浄水栓と呼称しています)、それにカウンターオン型(浄水カートリッジが入った、浄水器専用水栓)の3種類の浄水器を作っています。
この中で、最も推しているのはオールインワン浄水栓(蛇口一体型)のようです。これのカートリッジ交換は年に2回で業界一寿命が長い(カードリッジ1個の総ろ過量が大きい)ということをうたっているのですが、データ自体は2021年7月のデータでの比較なので、現時点でもそうなのかは、判りません。
リクシル浄水器のPFAS除去能力は?
2023年9月22日更新
リクシル(LIXIL)のHPの検索に「PFAS]を打ち込んでみると、Q&A(よくあるお問い合わせ)のページの「有機フッ素化合物の略称であるPFAS(PFOAやPFOS含む)が除去できる浄水カートリッジはどれですか?」という質問が、検索されて出てきます。
こちらのページにPFOAやPFOSの除去の試験結果が公表されました。
実は、リクシル(LIXIL)のHPの2023年9月1日のニュースで「環境や人体への有害な影響も懸念されるPFAS 浄水カートリッジのPFOSおよびPFOA(PFASの一種)除去試験結果のお知らせ」という内容が出ています。
これにより、多くの浄水器で使用されているリクシル浄水器のカートリッジは、PFOAやPFOSの除去(浄水器協会(JWPA)で定められた規格基準(JWPAS B基準)で試験)できることが、明らかとなりました。試験結果は順次公開されます。
このPFOSおよびPFOA除去試験結果については、カートリッジの個装箱に表も順次行われていくそうです。
リクシル浄水器のカートリッジはどんな種類があるのか?
リクシルの浄水器においては、オールインワン浄水栓(蛇口一体型)用のカートリッジJF-Kシリーズととビルトイン浄水器、カウンターオン型用のカートリッジJFシリーズの大きく分けて2系統のカートリッジが用意されています。
オールインワン浄水栓(蛇口一体型)用のカートリッジは、エコノミータイプ、スタンダードタイプ、ハイグレードタイプの3種類に分けられます。
浄化するためのフィルターとしては、セラミックと活性炭、および不織布が使用されています。
WEBカタログを見ると、JIS S 3201及び浄水器協会(JWPA)で定められた規格基準(JWPAS B基準)による試験結果が記載されています。
エコノミーでの除去物質は、5種類(遊離残留塩素、濁り、CAT(農薬)、2-MIB(カビ臭)、溶解性鉛)
スタンダードで12種類、
ハイグレードタイプでは、15+2種類となっています。
この浄水器の性能で+2と書かれている場合は、浄水器協会(JWPA)で定められた規格基準の微粒子状の鉄とアルミニウム(中性)のことを指します。
一方、ビルトイン浄水器、カウンターオン型用のカートリッジでは、フィルターの材質は、オールインタイプのものと同じでセラミックと活性炭、および不織布が使用されています。
除去できる物質は、カートリッジの種類によって3種類ほどあり、スタンダードタイプのものは12物質、グレードの高いクラスでは、17物質もしくは17+2物質となっています。
これらの個々のカートリッジに、JIS S 3201家庭用浄水器試験方法に基づく試験結果、鉄 (微粒子状)、アルミニウム (中性)は浄水器協会(JWPA)で定められた規格の結果が記載されています。
またリクシル(LIXIL)のHPにおいてもカートリッジの粗悪品に対する注意喚起が行われていますのでご注意ください。
まとめ
今回は、リクシルの浄水器について、PFAS除去能力とカートリッジはどのようなものか調べてみました。
リクシルの浄水器の主力製品はオールインワン浄水栓(蛇口一体型)とビルトイン浄水器なので、新たに設置する場合は工事が必要です。
リクシルの浄水器については、2023年9月1日付のニュースでPFOAやPFOSの除去の試験結果が公表され、試験に合格したカートリッジリストが載った状態になっています。
その他の有害物質の除去については、試験結果はWEBカタログに記載されています。こちらも順次記載が変更されていくでしょう。
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