手品(マジック)と言ってすぐ思いつく道具としてトランプがあります。
手品用のトランプは、普通にゲームに使っているものとは違った特性を持っていなければなりません。
この記事では、これから手品をしようとする方に、お勧めのトランプを5つご紹介するとともに、手品用としてどんなトランプを手に入れればいいのか選び方と特徴も解説します。
手品用のトランプを使って、かっこよく手品を演じましょう。
手品におすすめのトランプ5選
ここでは、何はともあれこれを選んでおけば間違いないという、手品におすすめのトランプを5つ紹介します。
1.BICYCLE ライダーバック (通称:バイスクル)
BICYCLE ライダーバック (通称:バイスクル)は、手品用のトランプならこれという代名詞的なトランプです。裏模様に天使が自転車に乗っている絵が描かれています。
このトランプは、U.Sプレイング・カード社というアメリカの会社が製造しています。この会社は世界最大のトランプ製造販売会社です。その代表的なブランドがバイスクルで非常に沢山の種類が作られています。
ですが、手品に使われるのはその中でもこのライダーバックが圧倒的な多数を占めています。世界のプロマジシャンもこれを使っている方は非常に多いです。
お値段は、U.Sプレイング・カード社のオンラインショップであるhttps://bicyclecards.com/では$4.49です。
日本においては、株式会社マツイ・ゲーミング・マシンがバイシクルの総代理店になっています。
Amazonや楽天などのECサイトでも普通に売っています。有名なため並行輸入品もあります。また、不正商品などもあるようですので、買う際には気を付けましょう。
また、単品で買うよりも1ダースとが1グロスで買えば1組当たりの価格はかなり安くなります。これはどのトランプにおいても言えることです。
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2.TALLY-HO サークルバック (通称:タリホー)
TALLY-HO サークルバック (通称:タリホー)は、手品用トランプでBICYCLE ライダーバックに次いで有名でよく使われます。図を見てもらうと分かりますが、サークルバックという名の通り裏模様に円状の模様が書かれています。
このトランプも、U.Sプレイング・カード社の製品です。
お値段は、バイスクルよりも高く、$6.99となっています。
こちらもAmazonや楽天などのECサイトでも普通に売っています。
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3.Bee ダイヤモンドバック (通称:ビー)
Bee ダイヤモンドバック (通称:ビー)は、主にカジノで使われるトランプです。このトランプは縁に白い部分が無いため、通常の手品用にはほとんど用いられません。
ですが、マニピュレーション系の手品(ミリオンカードとか)に使用されることもありました。現在では、マニピュレーション系のトランプ手品には専用のカードが用いられるため、ビーの出番は少ないと思います。
このトランプも、U.Sプレイング・カード社の製品です。お値段は、$5.99です。
こちらもAmazonや楽天などのECサイトでも普通に売っています。
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Straight Playing Cards Standard Edition
Straight Playing Cardsは2020年にクラウドファンディングによってはじめられたトランプで、Straight Magic Shopのオリジナル商品です。
お値段がお安いのが特徴です。1個売りですら330円(税込)です。まとめて買うとさらに安くなり、有料会員にならなくとも最大40%割引にまでなります。トランプ1組当たり198円(税込)というお安さです。
管理人は、最近これを手に入れて触れてみましたが、お値段の割には使えるかなといった印象で、使い心地は、バイスクルには及びませんでした。
ただ、このメーカーには品質に振り切ったPremium Editionの新製品も出たようなので、また買ってみたいとは思います。Premium Editionでも通常のトランプと同等の価格です。
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Copag 310-スリムライン
Copag 310-スリムラインは、カルタムンディ(Cartamundi)社のかなり薄いトランプです。一組の厚さはバイシクルより5-6枚分薄いとされています。
滑りは良く、使いやすいとの評判ですが日本では手に入りにくいかもしれません。また値段も少々お高めかもしれません。
実は、カルタムンディ(Cartamundi)社はベルギーに本社があるのですが、U.Sプレイング・カード社の親会社になっています。
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手品用トランプの選び方と特徴
手品用のトランプは、普通にトランプゲームをして遊ぶためのトランプとは異なった視点での特徴を持っている必要があります。
また、日本でいうトランプは英語圏では通用しません。通常は、Playing Cardと呼ばれます。
手品用トランプは消耗品
これは、選び方と特徴には入らないかもしれませんが、手品用のトランプを扱う上で大事なことですので、最初に記載します。
手品用のトランプは消耗品です。プロの方の中には、毎回新しいものを使うという方もいるとのことです。
アマチュアというかこれから始めようとする方はそこまでする必要はありませんが、練習したり演技をしたりすれば当然劣化していきます。
また、カードにサインを書かせたり、折ったり破ったりする手品も存在します。
ある程度汚れてきたり、滑りが悪くなるなど扱いづらくなったら思い切って新品に交換しましょう。
サイズはポーカーサイズ
トランプは、特殊なものを除けば通常の遊びに使うものとしては2つのサイズがあります。
- ブリッジサイズ 約57ミリメートル × 約89ミリメートル(2+1⁄4 × 3+1⁄2 インチ)
ブリッジのような手札を多く持つゲーム用 - ポーカーサイズ 約63ミリメートル × 約88ミリメートル(2+1⁄2 × 3+1⁄2 インチ)
ポーカーのような手札が少ないゲーム用
手品に使う場合は、視認性の良さからポーカーサイズを使うことが一般的です。いろいろな手品のテクニックを使う際、自分は手が小さいからブリッジサイズを使いたいという気持ちの方がいるかもしれませんが、絶対にポーカーサイズで練習することをお勧めします。
そうしておけば、ブリッジサイズでは簡単にこなせるようになりますし、むしろブリッジサイズではやろうと思わなくなるでしょう。
材質は紙の物を選ぶ
トランプの材質は主に紙とプラスチックの2種類があります。
手品用に使われるのは紙製のものです。プラスチックのものは耐久性は高く繰り返し使用に耐えますし、汚れても水洗いなどもできます。
しかしながら、静電気で張り付いてしまう、極端に曲げると割れてしまう、変形しづらいなど手品を行うにはデメリットが非常に多く、特に張り付いてしまうのは手品においては致命的です。
従って、手品用のトランプには紙製を選びましょう。
裏面の縁の白いものを選ぶ
トランプは裏面の縁のあるもの(バイシクルやタリホーなど)とないもの(ビー等)があります。縁のあるものは多くの場合白色をしています。
手品用のトランプの場合、裏面の縁の白いものを選びましょう。理由は、手品をする際の各種技法において、縁がないものだと非常にリスクが高くなることが多いからです。
例えば、2枚のカードを1枚として見せたい場合があるとすると、縁が無いものはほんのわずかなずれでも2枚とわかってしまうということがあります。裏面の縁が白い場合は、このリスクはかなり軽減されます。
裏面の上下対称なものを選ぶ
手品用のトランプは裏面のデザインも重要です。良くキャラクターもののトランプなどは裏面にもキャラクターが描かれているために、上下が対象にならず天地が存在します。
このような場合、普通にカードを扱うと天地が逆に入っているカードとそうでないカードによって、裏模様がバラバラになってしまうことが起こります。
これはある種の手品では、致命的な欠陥になりえますし、何と言っても見栄えが良くありません。
従って、裏面は必ず上下対称なものを選びましょう。
表面はマークと数字の見やすいものを
手品の場合は、トランプの表面はマークと数字の見やすいものを選ぶことを忘れてはなりません。
お客さんにカードを選ばせて覚えてもらったり、何かとマークと数字を覚えておいてもらわなくてはいけない状況が手品では多く発生します。
そうでなくても、自分が選んだカードを忘れるお客さんは少なからずいます。それを防ぐ意味でもマークと数字の見やすいものを選びましょう。
特殊なカードの有無
トランプの手品を覚えていくと、特殊なカードを使用した手品があるということに気づくでしょう。
特殊なカードは、実際色々な種類がありますが、そのカードが裏面のデザインと同じもので供給されているかどうかの状況はかなり異なります。
実際、特殊なカードを使用しなくてもかっこいいトランプの手品はできますから大丈夫なのですが、特殊なカードを1枚入れるだけで強烈な効果を生む手品もあります。
特殊なカードが供給されているものを使っておくと後々使いたくなった時楽だとは思います。
まとめとおすすめ
手品用のトランプとしてお勧めなものを5種類紹介しました。
そして、手品用トランプの選び方とそれに伴う特徴について解説しました。
管理人としては、まず最初は、U.Sプレイング・カード社のバイスクルかタリホーを選んでおけば間違いないとお勧めします。
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