中秋の名月の食べ物とその由来は？日本と中国の違いも！

中秋の名月に食べるものは、日本の伝統的な行事であるお月見に関連して、さまざまな食 べ物が用意されます。

2024年の中秋の名月は、2024年9月17日火曜日となっています。

この記事では、代表的な食べ物とその由来を詳しく説明します。

そして、中秋の名月の風習は、古くは中国から伝わりましたが、時代を経て変化してきていますので、日本と中国の違いも見ていきます。

中秋の名月の食べ物とその由来は？

秋の中秋の名月の食べ物と言えばやはり月見だんごが有名ですが、そればかりではありません。

月見団子

そうは言っても月見団子は、中秋の名月に欠かせない食べ物です。丸い形は満月を模しており、農作物の収穫への感謝と豊作を祝う意味が込められています。十五夜には15個を積み上げて供えます。もともとは中国から伝わった風習で、日本では平安時代から親しまれています。

里芋

中秋の名月は「芋名月」とも呼ばれ、里芋の収穫を祝う行事でもあります。江戸時代には庶民が里芋をお供えするのが定番でした。里芋は、米が主食になる前の重要な作物であり、豊作を願ってお供えされます。

ぶどうなどの果実

秋はぶどうや柿、梨などの果実の収穫時期でもあります。特にぶどうは、「神様と人との繋がりを強くする」として縁起の良いお供え物とされています。

その他の食べ物

月見そばや月見酒も中秋の名月に関連する食べ物です。月見そばはかけそばに生卵を落と
した料理で、卵が満月を模しています。また、月見酒は神様に豊作を感謝しながら楽しむ
お酒です。

ススキ

ススキは食べ物ではありませんが、お供えものとしてつきものなので、紹介します。

ススキは稲穂に見立ててお供えされます。魔除けとしても信じられており、お月見の後に
は軒先に吊るす風習もあります。

日本と中国の中秋の名月に対する風習と食べ物の違い

中秋の名月の風習は、古くは中国の唐の時代に始まったと言われています。中秋節として定着したのは、宋の時代です。

日本には、平安時代に遣唐使によって日本に伝わり貴族の間に広まったとされています。庶民に広まったのは江戸時代です。

現代の中国の中秋節は、家族が集まって団欒する重要な行事です。満月は団欒の象徴とされ、この日に家族や親しい友人と共に食事をしながら幸せを願います。

この時「月餅」を満月に見立てて食べる習慣があります。

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一方、日本における中秋の名月は、主に収穫祭としての意味合いが強く、農作物への感謝と豊作祈願が中心です。従って、お供え物としては、団子や里芋、果物など取れた農作物が主体になります。

日本においても現在でも多くの家庭で中秋の名月を祝う風習が続いており、美しい満月を眺めながら家族や友人と団欒する日として親しまれています。

中秋の名月にむけて発売されるお菓子

中秋の名月にむけては、お月見だんごはもちろんですが、色々なお菓子がお月見用に発売されます。敬老の日が近いこともあって、そのお祝いや感謝の気持ちを兼ねたような商品も見かけます。

代表的な商品を紹介しましょう。

お月見団子

お月見団子は、十五夜の定番のお菓子で、満月を模した丸い形が特徴です。通常、白い団子が積み重ねられ、ススキと共に飾られます。

うさぎモチーフの和菓子

月とうさぎの関係性から、うさぎをモチーフにした和菓子も人気です。例えば、「うさぎまんじゅう」や「生菓子 月兎（つきうさぎ）」などがあります。

月餅

中国では、中秋節に月餅が食べる風習がありますが、日本においても中秋の名月にむけて特別な月餅が発売されます。

月餅を食べるという風習も、中華街などがある都市では普通になってきています。