十和田八幡平国立公園内にある「蔦沼」は、特に紅葉の季節の早朝に鏡のような湖面に映える景色が美しいと評判です。
紅葉シーズンの10月中旬から下旬は、毎年多くの観光客が訪れるため、渋滞や環境破壊も問題となっていました。
そこで、十和田市は「蔦沼周辺における事前予約制及び協力金」を行い、これらの問題に対応しています。
今年の場合、時期は2024年10月20日(日)から2024年10月31日(木)までです。
今回は、美しい蔦沼の紅葉を見る方法と、事前予約の有り無しでどのように違うのかを解説していきます。
早朝の蔦沼に行けば、写真が素人であるままちゃんが普通のデジカメで撮ってもこんな写真が取れます。
蔦沼の紅葉を見る方法は?
蔦沼の紅葉を見るだけならば、10月20日頃から10月末までに蔦沼に行けばよいことになります。
ただし、この時期に蔦沼に行くのはそれほど簡単ではありません。ましてや、一番蔦沼の美しいとされる、早朝の朝日を受けた鏡のような水面の蔦沼を見ようと思うとかなり大変です。
この時期は、「蔦沼周辺における事前予約制及び協力金」が必要な時期なのです。
まずは蔦沼に行くための交通手段を見てみましょう。
自家用車もしくはバイクで行く
最も手軽な方法は、自家用車もしくは自家用バイクで行く方法でしょうが関東地方以南から自動車で行くのはかなりの距離であることを覚悟しておきましょう。
東北自動車道を使って途中まで行き、一般道もかなりの距離を走らなければなりません。
電車とレンタカーで行く
蔦沼まではかなり遠いので、最寄りの駅まで電車でいき、レンタカーで回るという手段もあります。どこに観光に行くかにもよりますが、八戸や新青森まで新幹線で行くというのが候補になります。
電車とバスで行く
電車と路線バスで行くという手もあります。
JRの青森駅前(新幹線の新青森駅ではありません)から紅葉の時期は、日に3便十和田湖に向かう「みずうみ号」が出ています。蔦温泉まで1時間45分です。
ツアーに参加する
更には、ツアーに参加するという方法もあります。
紅葉の時期は、十和田湖、奥入瀬渓流などをめぐるツアーが旅行各社で多く組まれています。いくつかのコースには蔦沼観光が含まれているものがありますので、そちらに参加するという手段です。
自転車で行く
根性のある方、自転車でのツーリズムが趣味な人は、自転車で行くという方法もあります。
山に登る感じですので、一般の旅行客にはお勧めしません。今回は交通手段として取り上げません。
タクシーで行く
これは、最寄駅からタクシーを使う方法ですが、かなりお高くつきますので今回は手段として取り上げません。
以上のように蔦沼に行くための交通手段はいくつかありますが、実際に紅葉の蔦沼を見るためにはいくつかの条件をクリアする必要があります。
以降、その内容を見てみましょう。
事前予約の有り無しの違いはどうなのか?
実際に最高の蔦沼の紅葉がみたいとなった場合、事前予約の必要性とその有無での違いを各交通手段毎に紹介していきます。
上に書いた順番とは反対の順番で説明します。
ツアーに参加する
ツアーに参加する場合は、旅行会社のほうで駐車場料金(協力金も含め)を支払っているので、旅行者は、何もする必要はありません。
しかしながら、ツアーの場合は、早朝の蔦沼を見るわけではなく、日中に見ることになります。それでも十分にきれいだと思います。
電車とバスで行く
この場合も、「みずうみ号」のバスが蔦温泉に着くのは最も早い便でも10時頃になります。路線バスですので、こちらも旅行者は何もする必要が無くバス料金だけ支払えば問題ありません。
ただし、蔦温泉に泊まらないのであれば、行く方面によってバスの時刻を見て予定を立てておく必要があるでしょう。
電車とレンタカーで行く
この場合は、早朝(午前5時から7時半)に行って蔦沼展望デッキ入場する(すなわち事前予約をする)のか、日中に行くのかで条件が変わってきます。
午前7時半から午後4時まででいい場合は、渋滞対策・環境保全協力金は、駐車料金だけを支払えばよいことになります。
現金をご用意ください。
ちなみに午後4時以降は駐車場は蔦温泉旅館の宿泊客以外止めることはできなくなります。
この場合、駐車料金は2000円です。ただし、満車の場合があることもお忘れなく。その場合は、時間を改めて再度駐車場に来る必要があります。
一方、早朝(午前5時から7時半)に行って蔦沼展望デッキ入場する場合は、このほかに事前予約が必要になります。
この場合は、駐車料金2000円と蔦沼展望デッキ入場者の人数×2000円の事前前払い予約が必要です。また、駐車1台当たりの蔦沼展望デッキ入場者の人数は、1グループ最大8名までです。
このあたりの手続きについては「蔦沼周辺における渋滞対策・環境保全ご協力のお願い」のページをご覧ください。
実際にはPeatixにて販売されます。支払い方法は、クレジットカードかコンビニATMもしくはPay Palの選択ができます。
この記事を書いている現在(2024年8月16日)、既に事前予約サイトはオープンしていますので、朝早く行ってきれいな写真を撮りたい方は、早速予約しましょう。
自家用車もしくはバイクで行く
自家用車もしくはバイクで行く場合も、基本的にはレンタカーで行く場合と一緒です。
「蔦沼周辺における渋滞対策・環境保全ご協力のお願い」に基づき日中なのか、早朝なのかで対応を選んでください。
ただ、バイクの場合は駐車料金は1000円になるのが車との違いです。
蔦沼周辺における事前予約制及び協力金の時期を避けるという方法
「蔦沼周辺における事前予約制及び協力金」期間は、2024年10月20日(日)から2024年10月31日(木)までです。
しかしながら、今年の夏は暑く今でも高温傾向が続いています。従って、紅葉の時期も1週間程度遅れると考えてもいいかもしれません。
つまり2024年11月1日(金)~11月7日(木)でもいい紅葉が見れるかもしれないので、そこにかけるという手もあります。
そうすればお金はいりません。ですが、蔦温泉の駐車場が満車になる可能性は十分にあることも、渋滞がひどくなる可能性があることも考えておきましょう。
最も確実な手段、蔦温泉旅館に泊まる
早朝の蔦沼に行くことができる最も確実な方法は、蔦温泉旅館に予約して泊まることです。その際に、事前予約制及び協力金について質問もできるでしょう。
ですが、この記事を書いている時点(2024年8月16日)ですら渋滞対策・環境保全協力金の必要な期間は、既に満室の日もあります。もし泊まるつもりなら可能な限り早く予約しましょう。
ただし、お値段はハイシーズンなのでかなりお高いです。
まとめ
今回は、蔦沼の紅葉を見る方法について解説しました。ハイシーズンの蔦沼周辺における事前予約制及び協力金の必要の有り無しや、それによる蔦沼の見え方についても触れました。
一番上のままちゃんが撮った蔦沼の写真は、2016年10月22日早朝のものですが、この年も9月まで高温が続いた年です。写真では鏡のような湖面で真っ赤に見えますが、日が昇ってくると紅葉が一番深い状態だったかと言えばそうでもありません。日が昇ってからの見え方は下の写真を参考にしてください。
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